2010年06月02日(水)
【タイムトラベル(1)/ケヴィン・ボンソーによる論文】
タイムトラベル(1)/ケヴィン・ボンソーによる論文

タイムトラベルの仕組み
How Time Travel Will Work

ケヴィン・ボンソー
Kevin Bonsor

■序文

過去、或いは未来の如何なる地点へも旅する能力を的確に捉えた考えという点において、タイムトラベルという概念以上の物は存在しないだろう。
タイムマシーンに乗って、過去に起きた歴史上の主な出来事を目撃し、そこに誰が居合わせたのか話すことができるなんて素晴らしいとは思わないか?過去の誰を見てみたい?ジュリアス・シーザー(Julius Caesar)?レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)?それともエルビス(Elvis)かい?それどころか、自分自身の幼かった頃にも戻れるし、未来の自分を見ることだってできるんだ。
タイムトラベルを実現する可能性は、多くの小説や映画の題材にもなっている。

ある意味、我々自身がタイムトラベラーであるとも言える。座席について、ただコンピューターのマウスをクリックしていても、あなたの周りで時間は流れていく。未来は、絶えず過去と現在と共に変化しており、束の間の瞬間しか存在しない。あなたが今、行った行動の 全てが、瞬時に過去のものへと変化する。我々は時間の中を進み続けているのだ。

タイムトラベルの概念は、数世紀もの間存在していたが、アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)が特殊相対性理論(theory of special relativity)を発表した時から、彼はタイムトラベルの論理的可能性を研究する財団を設置した。誰もが知っているとおり、タイムトラベルを実証した者は誰一人として存在しないが、同時にそれを認めない者も存在しないのである。

本記事では、時間の概念とタイムトラベルの実行可能性を取り巻く異なる説について考えてみる事とする。


■時間を理解する
Understanding Time

天文学者のカール・セーガン(Carl Sagan)は、時間を「単純定義への抵抗」と話したが、これは的確である。我々の多くが時間が何であるかを知っているが、それを定義する事は難しい。
事実、時間を見る或いはそれに触れる事は不可能だ。しかし、その効果を見ることは出来る。我々が時間の中を進んでいるという証拠は、身体の年齢、建造物の外気による変色や崩壊、木々の成長などあらゆる所に存在している。期日が定められたり、約束がある時などの状況では、我々の殆どが時間の圧力を感じている。我々の生活は、その時々の必要に応じた時間に影響を受けている。
時間の定義について尋ねると、おそらく殆どの人が腕時計や時計を見るだろう。我々は腕に付けたこれら装置が刻む時によって時間を理解しているのだ。
我々は、1分は60秒、1時間は60分、1日は24時間で、1年が365日である事を知っている。これらは、我々が小学校で習った時間の基本的な数値 なのである。

同様に時間は、我々の世界における第四の次元として定義付けられている。他の3つの次元とは、上下左右前後 を含む空間である。時間は空間なくしては存在し得ず、同様に空間は時間なくしては存在し得ない。
この時間と空間の相互関係は、宇宙で発生する如何なる出 来事も空間と時間の両方と関連している事を意味する、時空連続体(spacetime continuum)と呼ばれている。

アインシュタインの特殊相対性理論では、物体の速度が光速に近づくに従って時間は遅くなると考えられている。これが多くの科学者が、光速よりも速く移動すれば、過去や未来へのタイムトラベルの実現性が切り開かれるのではないかと考える指標となっている。
問題は、光速が物体が移動する事のできる最も速い速度であると考えられているため、我々が過去へと旅する事は不可能であると考えられていることだ。物体が光速に近づくと、その間の相対論的質量は増加し、光速に達するとそれは無限になる。無限質量の増加は、不可能とされるどのような速度よりも速い、又は少なくともその瞬間がそうなのである。
しかし、先に向かってのタイムトラベルは困難な事ではなく、未来のいつの日にか、実現可能な行き先となるのかもしれない…。


■ブラックホール
Black Holes

タイムマシーンに関しては、長年に渡り作家が幾つもの素晴らしいアイディアを創造しているが、タイムマシーンの実物は未だに建造されてはいない。(※注)
タイムトラベルに関する殆どの説は、完全に機械に依存している訳ではない。それどころか、タイムトラベルは、ある地点から別の地点へと、我々を瞬時に運んでくれるような自然現象によって達成される可能性も有しているのだ。我々がその存在を確信出来ずにいる宇宙現象には以下が含まれている。

・回転ブラックホール(Rotating black holes)
・ワームホール(Wormholes)
・宇宙弦(Cosmic strings)

太陽質量の4倍以上の質量を有する星が終焉を迎える時、或いはその燃焼物質が枯渇した時、自らの重量による 圧力で崩壊する。この内部崩壊によって、光でさえ逃れる事のできない非常に強力な重力場を持った「ブラックホール」が形成される。
ブラックホールの事象の 地平面(black hole's event horizon)に接触した如何なる物もその中に飲み込まれるだろう。事象の地平面とは、一切、逃れることが不可能なブラックホールの境界面(the boundary of a black hole)なのである。

ブラックホールの形は、アイスクリームのコーンをイメージすると良い。頂点が広く、特異点と呼ばれる先端に向かう程細くなっていく。特異点では、物理の法則は消滅し、全ての物質は跡形もなく崩壊する。
このような非回転ブラックホール(non-rotating black hole)は、ドイツの天文学者カール・シュヴァルツシルト(Karl Schwarzschild)博士に因んで、シュヴァルツシルト・ブラックホール(Schwarzschild black hole)と呼ばれている。

他にもカー・ホール(Kerr hole, Kerr Black Hole, カー・ブラックホールとも呼ばれている)と呼ばれる理論上、存在し得る種類のブラックホールもある。カー・ホールは、タイムトラベル、或いは平行宇宙への入り口として利用可能な自転(回転)を伴ったブラックホールである。
ニュージーランドの数学者、ロイ・カー(Roy Kerr)が1963年、自転するブラックホールに関して現実的な説を最初に提議した。彼の説では、終焉を迎えようとしている星が崩壊すると、特異点の形 成を阻害するのに十分な遠心力を生み出す中性子の回転リングとなると考えられている。特異点を持たないブラックホールに進入しても、中心部分からの無限の重力による破壊を受けないとカーは考えている。

カー・ホールが存在するなら、そこを通過しホワイトホール(white hole)へと抜け出す事も可能である。ホワイトホールは、ブラックホールと逆の作用を有していると考えられている。それ故に、重力によって一切の物を引き込むのではなく、そこから全てを放出する負のエネルギーを持つ何らかの新物質が利用可能となるだろう。これらホワイトホールは、別の時間、或いは別の世 界への入り口となると考えられている。

ブラックホールに関する幾ばくかの知識を考慮した上で、カー・ホールの存在は現実的であると考えられる。しかし、カリフォルニア工科大学の物理学者キップ・ソーン(Kip Thorne)は、物理の法則がカー・ホールの形成を妨げていると考えている。ブラックホールに進入し脱出する方法など存在せず、ブラックホールに進入しようとする如何なる物も、そこに呑み込まれ、特異点に到達する前に破壊されるだろうと彼は話す。

続く項目では、その他の宇宙現象について考察してみる事にする。
倦アく

※注
インターネットのニューエイジ系トーク番組「プロジェクト・キャメロット」のレポートによると、すでに1970年代には、時空に超えて瞬間移動するテレポーテーションの高度なテクノロジーが、アメリカ合衆国において極秘に開発されており、同時に、時間を移動するタイムマシンも開発され実在していたという。
これらの隠蔽されているテクノロジーは、ネガティブな地球外生命(ET)がイルミナティ系の科学者に提供したものであるとされ、近年、それらの極秘研究にかかわった複数の人物が情報を暴露して話題になっている。

※参考記事時空を越えた少年

※画像/銀河NGC4696のブラックホール(X線写真)







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