2012年05月15日(火)
【シルバーバーチの祈り】
シルバーバーチの祈り



「神よ。いつの時代にも霊覚者たちは地上世界の彼方に存在する霊的世界を垣間(かいま)みておりました。ある者は入神(トランス)状態の境地において、そして又ある者は夢の中においてそれを捉(とら)え、あなたの無限なる荘厳さと神々(こうごう)しき壮麗さの幾ばくかを認識したのでした。不意の霊力のほとばしりによる啓示を得て彼らはこれぞ真理なり−−−全宇宙を支配する永遠にして不変・不動の摂理であると公言したのでした。

今私どもは彼らと同じ仕事にたずさわっているところでございます。すなわちあなたについての真理を広め、子達があなたについて抱いてきた名誉棄損ともいうべき誤った認識を正すことでございます。これまでのあなたは神として当然のことであるごとく憎しみと嫉妬心と復讐心と差別心を有するものとされてきました。私どもはそれに代わってあなたの有るがままの姿−−−愛と叡智と慈悲をもって支配する自然法則の背後に控える無限なる知性として説いております。

私どもは地上の人間一人ひとりに宿るあなたの神的属性に目を向けさせております。そしてあなたの神威が存分に発揮されるにはいかなる生き方をすべきか説こうと努めているものでございます。そうすることによって子達もあなたの存在に気づき、真の自分自身に目覚め、さらにあなたの摂理の行使者として、彼らを使用せんとして待機する愛する人々ならびに高級界の天使の存在を知ることでございましょう。

私どもはすべての人類を愛と連帯感を絆として一体であらしめたいと望んでおります。そうすることによって協調関係をいっそう深め、利己主義と強欲と金銭欲から生まれる邪悪のすべてを地上から一掃することができましょう。そして、それに代わってあなたの摂理についての知識を基盤とした地上天国を築かせたいのです。

その完成の暁には人類は平和の中に生き、すべての芸術が花開き、愛念が満ちあふれ、すべての者が善意と寛容力と同情心を発揮し合うことでしょう。地上を醜(みにく)くしている悪徳(ガン)が姿を消し、光明がすみずみまで行きわたることでしょう。

ここに、己れを役立てることのみ願うあなたの僕(しもべ)インディアンの祈りを捧げます。」


 * * * * * 

(※第六巻/十章「あらためて基本的真理を」から抜粋)

ここでサークルの二人のメンバーが身内や知人の死に遭遇すると無常感を禁じ得ないことを口にすると、シルバーバーチはこう述べた。

「霊に秘められた才覚のすべてが開発されれば、そういう無常感は覚えなくなります。が、これは民族ならびに個人の進化に関わる問題です。私にはそのすべての原理を明らかにすることはできません。私とて、すべてを知っているわけではないからです。
あなた方より少しばかり多くのことを知っているだけです。そしてその少しばかりをお教えすることで満足しております。知識の総計と較べれば微々たるものです。が、私は神の摂理が地上とは別個の世界においてどう適用されているかをこの目で見てきております。数多くの、そしてさまざまな環境条件のもとでの神の摂理の働きを見ております。
そして私がこれまで生きてきた三千年の間に知り得たかぎりにおいて言えば、神の摂理は知れば知るほどその完璧さに驚かされ、その摂理が完全なる愛から生まれ、完全なる愛によって管理され維持されていることを、ますます思い知らされるばかりなのです。

私も摂理のすみずみまで見届けることはできません。まだまだすべてを理解できる段階まで進化していないからです。理解できるのはほんの僅かです。しかし、私に明かされたその僅かな一部だけでも、神の摂理が完全なる愛によって計画され運営されていることを得心するには十分です。
私は自分にこう言い聞かせているのです−−−今の自分に理解できない部分もきっと同じ完全なる愛によって管理されているに相違ない。もしそうでなかったら宇宙の存在は無意味となり不合理な存在となってしまう。もしこれまで自分が見てきたものが愛の証であるならば、まだ見ていないもの、あるいはまだ理解できずにいるものも又、完全なる愛の証であるに違いない、と。

ですから、もしも私の推理に何らかの間違いを見出だされたならば、どうぞ遠慮なく指摘していただいて結構です。私はよろこんでそれに耳を傾けるつもりです。私だっていつどこで間違いを犯しているか分からないという反省が常にあるのです。無限なる宇宙のほんの僅かな側面しか見ていないこの私に絶対的な断言がどうしてできましょう。ましてや地上の言語を超越した側面の説明は皆目できません。こればかりは克服しようにも克服できない、宿命的な障壁です。
そこで私は、基本的な真理から出発してまずそれを土台とし、それでは手の届かないことに関しては、それまでに手にした確実な知識に基づいた信仰をおもちなさい、と申し上げるのです。

基本的真理にしがみつくのです。迷いの念の侵入を許してはなりません。これだけは間違いないと確信するものにしがみつき、謎だらけに思えてきた時は、ムキにならずに神の安らぎと力とが宿る魂の奥の間に引き込もることです。そこに漂う静寂と沈黙の中にその時のあなたにとって必要なものを見出だされることでしょう。

常に上を見上げるのです。うつ向いてはなりません。うなだれる必要はどこにもありません。あなたの歩む道に生じることの一つ一つがあなたという存在を構成していくタテ糸でありヨコ糸なのです。これまでにあなたの本性の中に織り込まれていたものはすべて神の用意された図案(パターン)にしたがって織られていることを確信なさることです。

さて本日ここから去るに当たって私から皆さんへの愛を置いてまいります。私はいつも私からの愛を顕現しようと努力しております。お役に立つことならばどんなことでも厭わないことはお分かりいただけてると思います。
しかし、楽しく笑い冗談を言い合っている時でも、ここにこうして集い合った背後の目的をゆめゆめ忘れないようにいたしましょう。神は何を目的としてわれわれを創造なさったのかを忘れないようにいたしましょう。その神との厳粛なつながりを汚すようなことだけは絶対にしないようにいたしましょう。
こうした心がけが、神の御心に適(かな)った生き方をする者にかならず与えられる祝福、神の祝福を受け止めるに足る資格を培(つちか)ってくれるからです。」

「シルバー・バーチの霊訓(六)」から
S・フィリップス編/近藤千雄訳/潮文社刊

※参考記事
近代スピリチュアリズム(ゴールデンエイジ豆知識)







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