2011年01月31日(月)
【宇宙の友人達「マイカ」/第一節 セドナで著者のために行われたブリーフィング(2)】
宇宙の友人達「マイカ」/第一節 セドナで著者のために行われたブリーフィング(2)

「このように、数十万年前の昔に、私達の多宇宙の遠い所で、さまざまな人間世界系の諸問題を管理するために大連盟が誕生した。第11部門もそうして誕生し、その中核であるサイキアン諸世界が大連盟の中心部門となった。その統治惑星をザンシウスという。
連盟の33部門を構成しているのは、総計5000の主な世界センター惑星だが、それに加えて、手付かずで未開発の惑星がその数の100倍はある。(一部門として参加しているのが銀河系連合で、その代表はアシュター司令部(コマンド)だが、もしかしたら連盟加盟につながるかも知れないので、惑星地球の進化に関心を払っている。)」

「他の数多くの連盟部門と同じように、銀河系連合にもある程度の標準化はありうる。だが、連盟部門であっても、端から端まで完全に標準化しているわけではない。いろいろと多様なシステムや文化、技術や行動手順が内包されているからだ。
諸世界の大方は他の世界のやり方を取り入れる気すらない。なぜそんな必要があるのか。彼ら世界の宇宙旅行や技術は完壁に機能している。とりわけ、『進度』や効率の度合いの重要性は、知覚力のある生活の質や目的よりもずっと低く、最高の共通目標を、それぞれの故郷世界を一層高い振動界へと霊化していくことに置いている。
各部門はあらゆる点で完全な自治管理体制をとっているが、連盟の首都惑星ザンシウスに代表を送っている。それ以外に部門間のリンクや交流はない。それが外的影響を受けずに、独自に成長し進展することを促している。
新しい『外部の』方法をとり入れることは滅多にないが、例外的にとり入れる場合、その決定は部門の代表が行う。たいていの場合、これは極めて人道的な配慮を要する間題についてだ。連盟の住民は人間が圧倒的であるが、加盟世界や提携世界の多くに多数の異種がいる。加盟するかどうかはすべて自主的な判断に任され、住民投票による」

「連盟諸世界は精神面で統一されており、遥か遠く離れたガーディアン評議会という上部機関に導かれている。これら諸世界は連盟宇宙艦隊によって結び付けられ、かつ守られている。
この艦隊は、連盟当局と協力している字宙艦隊司令部の指揮下にあるが、ガーディアン評議会に対してのみ責任を持つ。ガーディアン達は、彼らに代わって監視・助言を行う『宇宙促進者達』を通して、こうした諸世界と連盟宇宙艦隊と連絡を保っている。
各惑星には第4等級の促進者達がオブザーバーとして派遣されている。また、全体の機能を円滑にするために第5等級の促進者が数名おり、クエンティンもその等級に属している。彼らは担当の系の監視を行い、ガーディアン評議会の第6等級と第7等級からなる、威厳ある機関に逐次報告を行っている」

「促進者として任命される前に、候補者は既に寿命を延ばしているうえに、さまざまな経験を積んだり偉業を達成している場合が多い。促進者の人生というのは、やり甲斐のある充実感に満ちたものだ。正式な任命という栄誉はガーディアン評議会が執り行う。
その後、十分な力量・技能と資格を各人が身につけ、時機が来たら第4等級から第5等級に昇格し、更に何千年か経ったら、第6等級にも昇格出来る。そうしたら評議会の行政府に入れるのだ。(この行政府は霊的な状態が支配的で、大危機の場合に『具現化して』物質界に危険を冒して出ていくことが時々ある。)」

「さて、今度は各種の速度と次元について説明しよう」
とクエンティンが別のテーマに移る。

「近くに接近した場合の標準亜光『インパルス』速度の他に、連盟のあらゆる宇宙船が超空間(ハイパースペース)旅行する際に、随意に使える超光速度が複数ある。
旅客定期宇宙船、貨物輸送宇宙船、その他宇宙商船や宇宙民間船用の超光巡航速度は200C(つまり光速の200倍)で、他方、宇宙艦隊の艦船や最優先の政府宇宙船の超光巡航速度は500Cだ。
かつては、1Cつまり光の速度が最高速度と思われていたことを考えると、こうした数百Cの速度は信じられないほど速い。だが、星間距離や銀河系間距離を飛行するにはどうしようもないほど『遅い』」

「例を挙げると、1000億の星がある貴方の故郷のレンズ型の銀河系は『厚さ』が2万光年、直径が10万光年だが、隣のアンドロメダ星雲までは200万光年の距離がある。更に、貴方の故郷の宇宙だけをみても、そこには何千億もの銀河系が遠くに存在している。
それだけではなく、この計り知れない壮大なコスモスの中にある私達の多宇宙とて、存在は知られているが大半は未踏査で、その中だけでも多数の宇宙や次元があり、いろいろなレベルや界もある」

「ゆるやかな結びつきを持つ連盟の共同体は、各種の銀河系や次元に存在する何千もの星系からなり、この無限のコスモスにある私達の故郷の多宇宙に属する広大な33もの部門に及んでいる。したがって、こうした恐るべき距離を超光巡航速度よりもっと速い速度で航行するため、星間ジャンプという瞬時に近い速さで移行する方法も、すべての字宙船が使えるようになっている。
これは、各部門内におよそ100光年離れて存在しているいわゆるスター・ゲートを使う方法だ。これを使うと、『戸口から戸口まで』の移動時間が最高数週間にまで短縮出来る(その間、望めば誘発睡眠でゆったりと過ごすことも出来る)。
スター・ゲートは人為的に開発されたものだ。スター・ゲートになる可能性のある場所は、時空連続体の特異なワープ(歪み)がある所だ。そうした場所を、人工のパワー・フィードバック・ブースターで増強してある。
スター・ゲートの管理と保守はロボットとコンピュータ化された装置が行い、どのゲートからでも、同一部門内の同様なゲートを目的地としてプログラムで選べるようになっている。他次元の連盟部門に行くため、宇宙艦隊の宇宙船には、大半の星系に、自然に多数存在しているいわゆる『次元間移行窓』を通過出来る機能が備わっている」

「更に、ギャラクシー・ゲートも(連盟の各部門内に二つないし三つ)あるのは言うまでもない。こうした奇妙なまでに複雑な異常域は、宇宙船を銀河系から別の銀河系へと瞬時に移送出来る。異常域は強力な重力乱流からなる迷路の中に隠されているから、普通の宇宙船なら、必ずばらばらに破壊されてしまう。
したがって、こうしたカタパルトの位置を的確に探し出し、正確に通過して、畏怖の念を起こさせるような銀河系間の距離をスーパージャンプ出来るのは、特殊監視装置付きの特別堅固な宇宙艦隊の宇宙船だけだ」

「今までに開発されたコミュニケーション方法で、もっとも効率が良いのは、1万Cの速度で行われる『超空』送信だ。必要な場合は、スター・ゲート網の自動中継システムを使ったり、リレー・プローブで発信しギャラクシー・ゲートを通過させる。せいぜい半日もあれば、非常に遠い場所から何処かの司令センターまでメッセージが届く」

「自分の故郷の次元の他にもたくさんの次元がある。こうした次元は隣接して存在しているか、あるいは部分的に重なり合っていることすらある。
どの次元も物理的には似通っているが、お互いに探知出来ない。それは、周波数『域』が異なっているからだ。低周波数『バンド(帯)』や高周波数『バンド』にも次元は存在している。どの知覚型生物形態にとっても、周波数の『高バンド化』や『低バンド化』は非常に難しく、専用宇宙船かブースター支援、あるいはその双方を必要とすることが多い。
こうした『バンド』は実際には、異なる世界秩序であり、宇宙の進化スケール上にある各種の存在レベルで構成されているからだ。つまり、密度が異なる別々の振動界(VR)ということだ。
地球と多数の銀河系を持つその可視宇宙は、中域VR3(第3密度=3次元)だし、サイキアンと連盟世界の多くは高域VR3ないし低域VR4だ。
このような振動界は、玉ねぎの皮のように球体の中に球体があるようなものだが、周波数帯の高低差が非常に大きいので、それぞれが十分に隔絶されている。振動界の実体も居住者も、別の振動界のものとは(固体対エーテル、火と水のように)相容れない。
お互いの技術を利用することも出来ないし、物や道具を別の振動界に持ち込むことも出来ない。精々出来ることといえば、相互影響力を僅かに働かせることぐらいだが、それとて間接的にしか出来ない。したがって、別の振動界に旅する者は全く自分の力しか頼るものはなく、現地と融合し、現地の方法しか使えない」
沈黙が流れた。
私は椅子に座ったまま、聞かされたことをひとつ残らず理解し、記憶しようとしていた。

「さて、お目当てのドキュメンタリーですが」
と、長い間を置いてから、クエンティンがまた話し始めた。
「『ホロラマ』とか『ホロドラマ』と呼ぶのがふさわしいでしょう。全感覚環境のホログラフィー型映像で、現実と見間違えるほどの完壁な幻影を作り出します。
それだけでなく、貴方と私にとってこれは、実際に自分が参加し、出来事を完全に体験しているように感じます。ぼんやりしたところ、大雑把な部分は体験者の記憶を増強記録したもので、ところどころテレパシーや実際の声を使ったボイス・オーバーで増幅してあります。鮮明な部分は体験者自身から実際に生録したところです。
全体の長さは4時間で、内容は、貴方が既に会ったことのある人達の個人史をハイライトを選んで編集したものと、幾つかの時代を大幅に要約したものです。地球人については、正体が分からないように、わざと匿名にしてある人も何人かいますが、彼らが感じたことや経験したことで不可欠なものは、そのままにしてあります。
この『ホロドラマ』方式を使うことにしたのは、普通の方法では話すのに時間がかかりすぎたり、難しすぎたりする内容を、貴方に見てもらい体験してもらう助けになると思ったからです。
ご覧になってから、貴方がこれから書く本『宇宙の友人達について』で、適切な言葉を使って、どう表現するかを考えるのが貴方の仕事になります」

「それでは、明かりをおとしてショーを始めましょう」
こう言って、クエンティン話を終えた。

クエンティンの虹色の輝きが薄くなり、洞窟が真っ暗闇になる。間もなく、星が幾つか見え始め、その数が増えていく。深宇宙を旅している感じがし始める。本当に飛行し、移動し、戦闘を行い、ワープする感じだ。
大分経つと、今度は自分が実際に血を流し、死にそうに感じ、それが一転して元気になり、勝利に歓喜する。自分の全身全霊による正真正銘の体験だ。

さて、それでは私の体験をこの本で、言葉を使って伝えてみることにしよう。

続く

第ニ節 マイカ 別名、ドン・ミゲル







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