2018年08月19日(日)
【今、若者の間でスピリチュアルが流行中? メトロスピリチュアルとは何か/「メタフィジックス通信」より】
今、若者の間でスピリチュアルが流行中? メトロスピリチュアルとは何か/「メタフィジックス通信」より

■今、若者の間でスピリチュアルが流行中? メトロスピリチュアルとは何か

●スピリチュアリティの文化史

スピリチュアリティとは、そもそもはキリスト教の文脈から来ている言葉です。神に従って生きる信者の生き方や心の在り方を、スピリチュアリティ(霊性)と表しました。

今あるスピリチュアルは、19世紀後半から20世紀にかけてイギリスで流行したオカルトブームがルーツになっています。アセンデッドマスターの教えを伝えた神智学が生まれたのも、この頃です。ブームが生まれた背景には、産業革命で古い社会システムに急激な変化が起きたこと、植民地政策で東洋神秘思想が流入しやすくなったことがあります。当時、そのような文化にアクセスできるのは、ある程度限られた知識人階級や上流階級の人たちが担い手となりました。彼らの間でカメラによる撮影が一般化してきたことも相まって、降霊会での心霊写真や妖精の写真が盛んに撮られました。

第二次大戦が終わった1960年代になると、スピリチュアリティは、ニューエイジ思想として進化しました。オカルトブームから心霊要素が抜け、ヨガや禅、タオなどの東洋思想、チャクラシステムに基づくエネルギーヒーリングなどが残り、さらに宇宙人や超能力要素が加わったのが、ニューエイジ思想だと言えます。当時のスピリチュアル/ニューエイジが生まれた背景には、近代的科学技術や資本主義、メインストリームへのアンチテーゼがあり、持たざる層の若者や、メインストリームに反発する文化人などがその担い手となりました。

現在ではエッジが取れて、よりマイルドになり、多くの年齢層に広がったように思います。

●メトロスピリチュアルとは

2000年代以降のスピリチュアルを表す言葉として、メトロスピリチュアリティという定義があります。

メトロとは主要都市圏内を意味する接頭語なので、語義的に言えば「都市型のスピリチュアル」です。

この言葉が作られたのは、2000年代半ばの旧アセンション時代なのですが、ここ1年くらいの間に、再びちらほら見かけるようになりました。その表すニュアンスには、ポジティブなものとネガティブなものの両方があります。

ポジティブなニュアンスでは、ミレニアル(20代〜30代のアメリカの若者世代)に好まれる価値観を説明するときに使われます。彼らは、いわゆる「スピリチュアルだけど、宗教的ではない spiritual but not religious」スタイルを貫き、人生に深い意味を求めながらも、決して既成の宗教の型にはまりません。そういう彼らのスタイルを評して、メトロスピリチュアルと言うことがあります。新しいスピリチュアルの形というようなニュアンスです。

一方、メトロスピリチュアルが、スピリチュアルの現状に向けた皮肉として使われることもあります。

スラングを扱う大規模アーカイブ、アーバンディクショナリーには、このようなことが書かれています。

「メトロスピリチュアルとは、地球という惑星への貢献と、自身の内面的平和を作りだすことにまつわる消費主義。宗教的ショッピング。分かりやすく手直しした東洋思想に基づくサービスや商品を、環境と自らの救済のために買いまくること」

都会では、バラエティ豊富なスピリチュアルグッズや、ヘルシーなオーガニック製品、スピリチュアル関連のあらゆるサービスに簡単にアクセスできます。けれどもそれらを必死に追い求めるのは、単なる物質主義の領域を出ず、つまりはそれが最近のスピリチュアルブームの本質だと皮肉っているのです。

●スピリチュアルはブームなの?

私がこのサイトを始めたのは2016年ですが、開始当初から比べると、インターネットスピリチュアルコミュニティは大きな変化を経験しました。簡単に言えば、ここ数年の間で、スピリチュアルはかなり盛り上がったのです。

数々の新しいスピリチュアルサイトが立ち上がり、つぶれかけていたスピリチュアル掲示板が再び活性化する様子を、リアルタイムで見てきました。

海外掲示板レディットでは、これまでにないスピリチュアルの在り方を模索する板がいくつも生まれました。

子どもの頃の妙な記憶や、デジャヴ、シンクロニシティーなど、時空のずれ全般を扱うグリッチインザマトリックス、同じ出来事について異なる記憶がある現象を扱うマンデラエフェクトの人気については、以前、何度かお伝えしました。

また従来のスピリチュアルから陰謀論を抜いて、イレブン・イレブンとQHHTを信奉する若者向けに仕上げた感じのソウルネクサス Soul Nexus、バイブレーション上昇にフォーカスしたコレクティブバイブレーションなどの板は、天使やガイドを介在させる伝統的なスタイルではなく、スピリット/エネルギー的存在としての自身の在り方を模索する新しいスピリチュアルの形です。

その一方で、ライトワーカー、スターシードなどの板は、驚くほど盛り下がっています。どちらも古い概念なので、レディットをやる年齢層には人気がないんでしょうが、要するにスピリチュアルには流行り廃りがあるということでしょうね。

ファッションの流行は、それが普及するほどありきたりになって、飽きられてしまいます。一方、スピリチュアルの流行は、それが普及するにつれて、逆に行き詰まりを感じてしまうように思います。妙に排他的・限定的になったり、結局は答えが出ずに堂々巡りになってしまい、やがて寂れていくように感じるのです。

●変わっていくものと 変わらないもの

私は社会文化史としてのスピリチュアルにすごく興味があって、むしろスピリチュアルそのものよりも好きなんじゃないかと思うことがあります。

水瓶座の時代がアセンションになり、シフトとなり、イベントと呼ばれるようになって、定義や概念は時代とともにアップデートされてきました。

けれどもその中で、一貫して変わらないことがあるのも、非常に面白いと思うのです。つまりこの世界には見えない領域があり、私たちは単なる肉体以上のクオリティを持つ存在で、自らの経験をコンプリートさせながら、新しい時代を作るためにここにやって来ているということです。

そう考えると、私たちは人類として常に新しい時代を作り続け、次の世代へと受け渡していく大きな流れそのものであり、進化し続ける集合意識なのだと、つくづく思います。

そして理由はなくても、つくづく感じることは、実際にその通りなのがスピリチュアルの法則でもありますよね。

「メタフィジックス通信」さんより転載
http://metaphysicstsushin.tokyo













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